interview 1
クリエイティブという大きな領域で自由に動きまわる
現在担当している仕事について教えてください。
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中島
僕が所属している生活者エクスペリエンスクリエイティブ局には、いろいろな領域のプロが在籍しています。もちろんCMなどの広告もつくりながら、企業のメッセージを伝えるだけではなく、生活者がどのように参加できるかという「体験」まで広げた企画を立てたりしています。体験の種類にもいろいろあり、アプリだったり場所だったり活動体だったりさまざまですね。 -
永野
私はアートディレクターとして、アイデアをビジュアライズしていく仕事をしています。特に企業や商品のブランディングを多くやってきましたが、新しい体験サービスを開発する時は、優人たちと一緒にアイデアを考えたり全体のデザインを構築したり。新商品の開発の時にはパッケージデザインもやらせていただいたりしますね。
中心となるデザインアイデアを決め、世界観やロゴなどをディレクションするのが主な業務です。
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伊賀
私はまだ2年目で、すべてが修行中の身ですが、業務としては映像やアクティベーションの体験をつくることを主にやっています。映像とアクティベーションの両方に関わる仕事も多くて、商品のアクティベーションを考えながら、コンセプトの映像も一緒につくったり、こんな体験ができますよ、ということを伝えるために映像をつくることもあります。
配属の時にもらった名刺の肩書はアクティベーションプラナーだったんですけど、私は生活者に、「体験を持ち帰って何かを得てほしい」という思いがあり、エクスペリエンスという言葉のほうがしっくりきていたところに、優人さんが“エクスペリエンスディレクター”を名乗っているのを見て、じゃあ私は“エクスペリエンスプラナー”でいこうと。
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中島
アクティベーションは幅広い領域になるから、「自分はこういうのが得意です」っていうのがあれば打ち出すのもアリだよね。
interview 2
長く愛されるサービスを、“いろんな目線”で組み立てる
3人がともに関わった「じぶんランウエイ」プロジェクトについて教えてください。
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中島
まず、プロジェクトを起ち上げた時は、ディレクターと僕と後輩プラナーの3人でした。 -
永野
そこに私と伊賀ちゃんや、いろいろな職種の人たちが加わって、一緒に話し合いながら、みんなでプロジェクトを進めていった感じだよね。 -
中島
最初はいろんなファッション体験のアップデート話をしていて、その中でも「試着」が一番、生活者のモヤモヤとか悩みが多い生活シーンかもしれないねっていう話になって。洋服を買いに店舗に行った時のモヤモヤと、デジタルで買う時のモヤモヤの両方を解決する新しい試着体験がつくれたらいいよね、じゃあ、3Dアバターを使って、ファッションショーみたいに自分が試着できるサービスをつくってみよう、と。 -
永野
そうそう。試着室に何着まで持ち込めるか確認したり、店員さんに「サイズ入るかな?」って思われるのが恥ずかしいなとか。試着室のモヤモヤはあるよね(笑)。 -
中島
「じぶんランウエイ」は、自身の3Dアバター6人がいろんな洋服を着てランウエイを歩く、バーチャルなファッションショーが体験できるサービスだから、少しでも気になった服を遠慮せずに試せるし、自分同士を見比べることもできるようになってる。 -
伊賀
これまで試せなかった服にもトライできて、「意外とこういう服が自分に似合うのかも」って発見できる試着室は斬新だし、すごく役立ちますよね。
皆さん、それぞれどのような役割だったのでしょうか?
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中島
開発の段階では、まず僕と伊賀ちゃんが体験の流れとか機能のアイデア出しをして。ただ、ひと言に体験といっても、最初から最後までどんな気持ちで体験してもらうか?という一貫性や世界観みたいなところが難しかったりと、考えることはたくさんありました。
なのでかなり最初の段階から永野にも入ってもらって。特にアートに関しては、永野が1個のシンボルに凝縮してロゴをつくったり、全体の色味とか、テーマカラーを考えてくれたり。
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永野
私は、プロジェクトのコンセプトからデザインアイデアを考える役割なのですが、このプロジェクトでいうとアプリでの体験がメインになってきます。「じぶんランウエイ」のロゴのラインが伸びることでランウェイの形状が現れ、そこを六人の「じぶん」が歩いていくというスプラッシュ画面(アプリを起動した時に表示される導入画面)があるといいんじゃないかとか、そういうアイデアを考えました。
「じぶんランウエイ」は、“自分中心主義”を楽しめて、なおかつ“地球中心主義”の側面もあって、試着してもらってから受注して生産する仕組みが整えられれば衣料廃棄も減らせるし、すごくよくできてるなって。こういう新しいサービスってすぐ飽きられたりして使われなくなるものが多いけど、これは長く愛されるサービスになるんじゃないかなと思いますね。
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中島
ほんと、両方が大事だよね。生活者的に楽しくないと試してもらえないし、社会的な意義がないと企業も賛同してくれなかったりするので、なるべくいろんな目線を持ちながら組み立てていくことを意識して、これからも取り組んでいきたいです。
interview 3
広告から学ぶことが大きい、モノづくりの仕事
就職活動でのエピソードや入社理由をお聞かせください。
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伊賀
学生時代にずっとロボットをつくっていたので、漠然とものづくりの経験が活かせる場所が無いかを探していたときに出会ったのが広告会社でした。
いろんなテクノロジーを取り入れて新しいモノをゴリゴリつくって世の中に送り出している事例がたくさんあって、そういうモノづくりを大きい規模でできる広告会社って、すごく面白そうだなと。ちょっとめずらしいかもしれないですが、広告以外のことがやりたくて、広告会社に入ったんですよね。いまやっていることも、いわゆる広告の仕事と比べるとトライ&エラーみたいな感じの進め方がほとんど。
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永野
伊賀ちゃんが、広告会社でモノづくりをしたかった理由が知りたい! -
伊賀
私にとって、ロボットは目的じゃなく手段で、何か新しいものをテクノロジーで表現して、それを生活者が見て楽しいと感じたり何かを持ち帰ったりしてもらえる仕事がしたいと思っていたんです。
インターンの時に、博報堂/博報堂DYメディアパートナーズの皆さんはどうすれば受け手に喜んでもらえるかを常に考えて、試行錯誤しながらチーム全員で話し合いをして仕事を進めていたので、ここなら自分の経験を活かしてやりたいことができそうだなって。一番しっくりきたんですよね。
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中島
電子工作するのが好きな人も、学園祭でイベントをやるのが好きな人も、アイデアを考えたり作ったりするのが好きな全ての大学生にとって博報堂/博報堂DYメディアパートナーズは向いている会社だなって思う。
僕も理工系だけどモノづくりを企画から考えるのが好きだったんだよね。いい技術だからって必ずしも喜んでもらえるわけではないから、何かしら喜ばれる形に変換をする企画がしたいと思っていた時、「博報堂/博報堂DYメディアパートナーズがテクノロジーを使って体験をつくっているらしいよ」って聞いて、そうか、広告会社なら企業が伝えたいメッセージにいろんなテクノロジーを掛け算して、“参加できる体験”として形にしていけるかも、と。
いろんな業界のことを学べるし、自分が考えたことで人に喜んでもらえる経験を積めるなんて、生きていく上で勉強になるし、めちゃくちゃ楽しいなと思って入社を決めたんだよね。
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永野
私は、高校時代から博報堂/博報堂DYメディアパートナーズの広告を見て、クリエイティブとして素晴らしい会社だと思っていて。だから美大に行き、憧れの会社でアートディレクターになりたい一心だった。それで作品選考の時に、就活とは関係ない自分にとって大事な作品も1点持っていったら、「これすごくいいね」って審査員の方が言ってくださって。なんかそれで認めてもらえたというか、私の思いも受け入れてくれるんだなって感激して。 -
中島
ちゃんと言葉で伝えてくれるって素敵だね。 -
永野
でしょ! それで入社後3、4年はどっぷり広告をつくって、いまは体験設計をする仕事にハマってる感じ。つくったモノが、じっくりと長く愛されたりとか、人の生活に溶け込んだりするところが、広告とはまた違う面白さだなって。 -
中島
僕も開発系と企画系を両方やれることが面白いと思ってる。広告って、いかにビハインドな状況から人に好いてもらうのかを凝縮してきた技術だから、そこから学べることがめちゃくちゃ大きい。 -
伊賀
私はテクノロジーを受け入れがたいという人たちに、いかにプラスな感情で使ってもらうかを学生の頃から考えていたんですけど、広告会社にはその技術が、実は沢山あるんだと入社してからわかりました。
interview 4
何者にでもなれるきみへ
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中島
何者かどうかは、自分だけじゃわからなくて、ほかの人と会って「あ、自分はこうだったな」ってわかることも沢山ある。いろんな業界の人たちと仕事をして、その仕事にどれだけ時間を割いてもいいやって思える時があって。そういうものに出会えるチャンスをつくることが大切だなと思います。 -
永野
いまだに私は何者でもないし、やっと、生き甲斐は何かみたいなことがうっすら形になって見えてきた状況です。早くわかる人もいれば、時間がかかる人もいて当然だなって思う。何にワクワクして、どういう価値観を大切にして生きたいか、社会の何に関心があるのか、まずは自分で自分のことをちゃんと理解してあげるといいと思います。 -
伊賀
就活中は、常に「何者なんだ」って詰められる感覚があって、自分が何を成し遂げたかという基準で見られることがつらかったんです。でも、博報堂/博報堂DYメディアパートナーズの人たちは、どういう経験をして、どういう人生を送ってきた人なのかがただ知りたい、という感じで向き合ってくれました。ぜひ、面接を受ける時は、実績より、あなたの思い出を語りにきてほしいです。
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