同じ職種同士の対談を通して、博報堂と博報堂DYメディアパートナーズのカルチャーをお届けします。
今回、登場するのはビジネスプロデュース職(以下、BP職)で活躍するふたり。
「粒ぞろいよりも、粒違い」、「共創する文化」をカルチャーに持つ我々の会社で働く自分をぜひ想像しながら読んでください。

やり方は伝えるけれど、
その通りでなくてもいい
博報堂/博報堂DYメディアパートナーズの文化として脈々と受け継がれている「OJT制度」。先輩である相良と後輩である吉沢、それぞれがどのような意識を持って向き合い、成長を促していったのか。
相良「憲吾くんは、入社してBP職として配属が決まった時、どんなふうに思っていたの?」
吉沢「とまどいみたいな気持ちはありませんでした。BP職って、想像以上に仕事の幅が広くて、施策の川上から川下までしっかり関われる職種じゃないですか。実際にやってみてすごい楽しいですし、幅広い業務に携わることができて良かったなっていうところが大きいです」
相良「私がトレーナーとして紹介された時、どう思った?」
吉沢「ぼくは“THE 体育会系!”みたいな男性の先輩社員がくるものだと勝手に思い込んでいたので、それとは真逆なふみさんみたいな先輩だったから、『ホント⁉️!?』って驚いたのを覚えています。逆に、ぼくの第一印象ってどうだったんでしょう?」
相良「なんか、マジメそうな新入社員がきたって思った(笑)。ただ、一緒に仕事してみると融通がきかないとかではなく、コミュニケーション力も高いし、細かい仕事にも常にポジティブに向き合っていて、それを自分の経験値にしていこうとする意欲が高いことがわかったから、すごくいいと思ったよ」
吉沢「ありがとうございます!僕もふみさんの仕事の振り方やサポートに、いつも助けられています」
相良「いくらトレーナーでも私の仕事のやり方がすべてだと思わないから、基本的なことは伝えるけど、その後は別にその通りやってもらわなくていいと思っているところはあるかな。私の話を咀嚼してもらったうえで、自分で考えて主体的に動いてもらえるよう仕事のお願いの仕方とかは意識していたけど、ちゃんと伝わっていたかはわからない(笑)」
吉沢「それでいうと、すごく伝わっていました!入社1年目とはいえ、自分なりに考えて仕事を進めていますが、万が一、周りに迷惑をかけてしまってはいけないので、担当となった業務の意図をちゃんと理解してから進めようと意識していました」
相良「そういう意識は、私にも伝わってきていたので、トレーナー×トレーニーとしてのバランスはよかったかなって思う。あと、トレーニング方針としてなるべくいろんな領域に携わってもらいたかったから、そうした機会をできるだけ設けたりもしたかな」
吉沢「業務によってはふみさん以外にも、他の先輩たちと関わることがあったんですが、それも自分にとっては良い経験になったと思っています」

チャレンジできる環境を整え、
あとはギリギリまで見守る
約1年間にわたり並走し、BP職の最前線でクライアントと向き合ってきた相良と吉沢。仕事を通じたお互いへの信頼の高まりは、ひとつのプロジェクトで結実する。
相良「憲吾くんと一緒にやってきた仕事で、私が印象に残っているのはSNSキャンペーンなんだよね」
吉沢「僕もです。あれは、自分がはじめて主体になって任された仕事でしたから。SNSへのつぶやきを通じて、サービスへの愛着みたいなものを伝えていくキャンペーンでしたけど、大きな予算をお預かりする経験ははじめてだったので、きちんと効果を生まないといけないという責任が……。僕だけでは判断が難しいことは、最終的に相談したりしましたけど、基本的にひとりで最後まで考え抜かなければいけないのは大変でした」
相良「横で見ていて大丈夫かな?って思った時には声をかけたりしたけど、基本的にはひとりでやってもらったよね。あと、ホントにまずいときは目がちょっと泳いでいたから(笑)」
吉沢「僕って、そんなにわかりやすかったですか!」
相良「配属されて2~3カ月だったもんね」
吉沢「そうですね。いま思うとそういう場面が多かったんじゃないかと(笑)」
相良「目は泳いではいたけど、すごくがんばっていたと思うよ!課題に対する戦略部分で、どうすれば受け手の気持ちが動くかっていうところから逆算して、その企画のテーマまで積極的に案出しして、企画書をつくって。企画が通った後も、いろんなステークホルダーとやり取りしながら、ちゃんと着地させるまでやりきったしね。1年目は今後に向けた土台固めみたいな部分ができれば十分かなっていうのが、私のイメージだったんだけど、憲吾くんは企画から実装までひとりでやり遂げてくれたので、すごくいいスピードで成長しているなって思う」
吉沢「クライアントからもお褒めの言葉をいただいて、関係先にも喜んでいただいて、ありがたかったです。それとSNSに投稿されたコメントを読んでいて、実際に自分が取り組んだ施策が生活者に良い影響を与えられていると感じた瞬間、すごいやりがいを感じました」

人やものを好きになること
が成長の第一歩
仕事をしていくうえで避けることができない不測の事態にも、ポジティブな現実にはない発見が必ず隠されている。大切なのは、ただおそれるのではなく、逆境のなかに学びを見いだせる力。
相良「はじめてのプロジェクトだったのに、ローンチの直前にトラブルが起こって。結果的に解決できたけどなかなかの経験だったよね」
吉沢「ぼくの目が『助けてください!』って叫んでいるのを、ふみさんがすぐに察知してくれたときの安心感は半端なかったです」
相良「すごい微差なんだけど、表情に変化があったから(笑)」
吉沢「あの時は、ふみさんがトレーナーで本当に良かったと思いました(笑)」
相良「BP職だと予期せぬ事態は日常茶飯事で、そこはもう場数を踏んでいるからね(笑)。私は9年目だけれど、いまでも新しいパターンの不測の事態に遭遇することはたくさんあって。だからその都度考えたり、周りにいる人たちのやり方を見て学んで、自分の引き出しを増やしていくしかないって思っているかな。それにこの職種は、いろいろな人たちと一緒に仕事を進めていかなければいけないから、調和というか、相手の立場に立って一つひとつの業務を進めていくことを意識しているよ」
吉沢「僕もBP職って、クライアントと接することがいちばん多い職種だと思うので、その気持ちにきちんと寄り添わないといけないって痛感しています。そのうえで制作会社などスタッフの方々に向けて、クライアントの意向を一番解像度高く伝えていかなくてはいけない。だから、ふみさんがおっしゃるように相手の立場に立って、こうしたほうがもっとやりやすいんじゃないかといった部分を、さらに一段深く掘り下げて仕事をしていく姿勢を大切にしていきたいです」
相良「いいね!」
吉沢「それに、僕の周りにいる方たちは、みなさん人のことが好きというか、いろんなものに興味をもって、それを好きになれる方が多いと思うんです。だから、どんな“人”や“もの”にも好きな部分を見つけられたり、世の中のトレンドを常にキャッチアップして、そこからなにかを学びとって仕事に活かせたりできる人は、ステキだなって思ってます」
相良「私たちの会社って多様性があるというか、型にはまった『こういう人』っていうのがあまりいない。特別なことじゃなくていいので、自分のパーソナリティに自信を持って、自然体で仕事と向き合うことができる環境だと思う。逆に、いろんなパーソナリティを受け入れられる度量があって、いろんな人の良いところを学ぼうって思える人はすごい成長できると思うし、一緒に仕事ができたらうれしいよね」

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