社員のこだわりや達成感から、自分が働く未来を想像してみてください。
みなさん、こんにちは。2016年入社、デザイナーの榎悠太です。佐賀県出身で、高校生の頃に見た大貫卓也さんの広告に心を動かされて、アートディレクターを志しました。はじめデザインの専門学校に入学しましたが、その後、武蔵野美術大学に編入し、博報堂へ入社しました。
博報堂入社後はTBWA/HAKUHODOに出向し、現在はクリエイティブ局に所属しています。ファッションブランドから飲料やゲーム、不動産や証券会社、国の仕事など、さまざまな領域の仕事を担当しています。

直感に従い、自分なりの
思想をもとに表現を突き詰める
広告会社のデザイナー・アートディレクターは、そもそもの意義を考えたうえでデザインすることを求められます。手段も多様化して、デザインをつくることだけでなく、それ以前のデザインを導くための言葉を考えたり、デザイン以上の展開を考えたりすることもあります。
どんどんアートディレクターとしての役割が広がっていますが、チームの中では、本当の意味で仕上がりの絵が見えている唯一の人間だと思っています。チームみんなが考えたアイデアが伝わるように定着することはもちろんですが、それ以上に言語化できない、直感的に良いなと思える表現を日々模索しています。視覚的な表現にこだわり続けて、きっと違いのわかる人はいると信じて、丁寧にこしらえていきたいです。
また、この仕事ではいかに売れるかという快楽的なところではなく、やはり自分の思いを持つことが大切だなと感じます。世の中のできごとに対して意見を持ったり、事例を調べてみたり、いろいろな人の話を聞いたりして、自分の思いを持ったうえで、世の中やクライアントの思いが重なることを探して表現していくこと。最近は、表現だけでなく、その思考にもクラフト力みたいなものはある気がしていて、たった一人の思いが世界を変えたりするこの時代に、他人への想像力を持ったうえでの自分なりの思想をもとに、表現を突き詰めていきたいです。

良いものができ、
関わった人にも還元できたとき
「自分が信じられるアイデア・表現が生み出せた瞬間」、「その自分が信じたものが世の中に認められたとき」、そして「その仕事が、関わった人にとって良いものになったとき」です。
1つ目はものをつくる人間としての個人的な話ですが、2つ目はクライアントや世の中との折り合いをつけていなければいけないですし、すべてを信じられる状態にして世に出していくことはなかなか難しいことだと思います。そんななかで、どんな業務でもここだけは守りぬく部分や、ひとつだけでもチャレンジする要素をあえてつくるようにしています。経験としても得るものがあるようにしないと自分のメンタル面でも良くないですし、やりがいをつくる努力も必要だなと感じています。そのうえで、仕事を進める過程も美しくあったらいいなと思います。
仕事をする仲間にとっても良い仕事だったと思ってもらうにはどうしたらいいのか、ただ良い関係値をつくるだけで良いものがつくれるのか、ここが実は一番難しいところだと思いますが、やっぱり良いものができて、さらに関わった人にとって良い仕事になるのが一番理想だなあと思いながら、日々アイデアや表現を考えています。

自分はどう思うのか、横の幅が広くある人
自分なりの視点を持って世の中を見ている人と、一緒に仕事をしていきたいです。
正しい/正しくないや、優秀かどうかみたいな軸よりも、自分はどう思うのかの横の幅がある人の方が楽しいなと思います。最近は、何かを好きなポジティブな気持ちだけでなく、ちゃんと嫌いなものがある人の方が信じられるし、意外とそういう人が新しいものが生み出せるのかもなと思います。世の中との折り合いをつけていく能力も必要ですが、その心の奥底では好きなものと嫌いなもの両方にこだわり続けれる人がいいなあと思います。

自分の思いを世の中に伝えていく面白さ。
世の中との接点を探しながら、自分の思うことを形にし、面白く美しく世の中に伝えていきたいと思っている人たちがたくさんいる会社です。広告こそ手づくりである意識が大切だと思っていて、日々暮らしていくなかでの「もうちょっとこうだったらいいのに」とか、「自分はこう思うんだけどなあ」という個人的な思いから、世の中を変えていくことができる会社だと思っています。
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