社員のこだわりや達成感から、自分が働く未来を想像してみてください。
みなさん、こんにちは。2016年入社、研究員兼コピーライターの植村 桃子です。就活のときにコピーライティングの面白さを知って以来、「コピーライターになりたいです!」と言いつづけて入社しました。
1〜3年目までは博報堂クリエイティブ・ヴォックスで、4〜6年目までは博報堂 クリエイティブ局で、食品や飲料・化粧品・車などのコピー・CM企画を中心に携わってきました。
現在は、博報堂生活総合研究所(以下、生活総研)の生活表現グループという部署で、研究員兼コピーライターとして研究の主軸となるテーマ開発に携わったり、研究をよりわかりやすく魅力的に発信するために研究リリースのワーディングやセミナーの広告制作なども担当しています。
コピーを自分の軸として持っていたいので、いまでも複属としてクリエイティブ局の仕事を続けています。

面白くて、新しい、
「生活者発想」を世に送り出す
生活総研は、生活者研究とその発信を目的としたシンクタンクで、博報堂/博報堂DYメディアパートナーズのアイデンティティを担う部署だと思っています。とはいえ「生活者」は、すでに博報堂DYグループだけが使っている言葉ではないので、「生活者発想」という概念をいかに面白く、新しく世の中に届けられるかを個人的にトライしていきたいと思っています。
また、生活総研に異動してきたときに所長に言われたのが「流行語をつくってくれ!」ということ……。すごくハードル高いですが、こんなにユニークな視点でデータに携われる場所、そして社会の変化に名前をつけられる場所は社内でも他にないと思うので、鋭意挑戦中です。

クライアントの思いを、
「これ!」としか言えないもので表現
伝えたい思いがあっても、うまく言葉にできないことは意外に多いということを、この仕事を通して知りました。クライアントの思いが正しく伝われば、それによって生活者の暮らしも良くなっていくと思うので、クライアントが「これが言いたかったんです!」と喜んでくれてコミュニケーション不全が解決すると、すごくうれしいです。
あとは、「そうとしか言えないこと」が書けたとき。言葉にするときに、ちょっとでも適当にやると何かを取りこぼしてしまう気がするのですが、てにをはの違いとか、改行とか、句読点の位置とかを磨くと「とにかく絶対これ!これ以外ない!」という言葉になる瞬間があります。周りから見たら全然分からないであろう、密かな喜び&やりがいです。

自分の言葉で話すことは、真摯な仕事に通ずる
お喋りがうまくて、横文字を使いこなしてそれっぽく話す人って、圧倒されてすごい感じがしますよね。就活のときもそれっぽさで武装していた人が多かった気が……。でも入社してみたら、そんな人は全然いませんでした。クリエイティブ職も生活総研も「n=1」の感覚を大事にしている人が多い気がします。
「あっ、いまどこかから借りてきて話してる」って意外とばれてるし、話すのがうまくなくても取り繕わず自分の言葉で話してくれる人の、正直さとか真摯な気持ちは仕事にも表れる気がします。私はうさんくさい人が苦手で多少不器用な人のほうが信じられるタイプなので、そういう人とぜひ一緒に働きたいです。

広告は生活者が、何気なく日常が過ごせる、幸せでいられることを支える仕事だと思っています。
博報堂/博報堂DYメディアパートナーズは最先端のかっこいい仕事もできる会社だと思いますが、私はそういう畑ではなく昔ながらのマス広告、TVCMや新聞・グラフィックの仕事に関わることが多く、商品もすごく新しいというよりは日常に馴染んでいる、いわゆる「ふつう」のものでした。
けれども何百円かで暮らしが清潔になったり、おいしいものが簡単に食卓に並んだりする幸せって、派手じゃないけれど当たり前じゃないですよね。そういう素晴らしい価値が目立ちにくくて、表現するのが難しい時代なんじゃないかなと思います。
広告業界はいま「新しいビジネスで領域を広げようぜ!」という雰囲気があるけれど、クライアントがつくってきた「ふつうの幸せ」を支えることも、私たちの仕事として大正解だと思います。
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