TEAM TALK TEAM TALK

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「直筆の言葉」を再価値化。手紙という贈り物をいま、広めたい 「直筆の言葉」を再価値化。手紙という贈り物をいま、広めたい

実際の仕事をもとに、博報堂と博報堂DYメディアパートナーズのチームワーク力の源泉を解き明かしていきます。

今回紹介するのは、通称“手紙チーム”として手紙や年賀状など「郵便の価値化」に奔走する、日本郵便チーム。言葉が持つエネルギーを見出し、その魅力を世の中に届けるこのチームの中に「もしも自分がいたら」なんて、ぜひ働く自分を想像しながら読んでみてください。

Team
日本郵便

西 柊平
博報堂
ビジネスデザイン局
2021年入社
貝田 岳大
博報堂
ビジネスデザイン局
2017年入社
高橋 祐太郎
博報堂
ビジネスデザイン局
2022年キャリア入社

「夏のお手紙キャンペーン」
誕生の裏側

ゆうパックなどを扱う“荷物チーム”と、“手紙チーム”から成る日本郵便チーム。貝田は手紙チームのリーダーで、高橋は2022年の「夏のお手紙キャンペーン」後に荷物チームに異動し、入れ替わるように西が手紙チームに加入した。3人はいずれもビジネスプロデュース職(以下、BP職)として日々奔走している。

貝田「手紙チームにとっての命題は、通年を通して手紙の価値を膨らませていくこと。『手紙の良さって一体何なんだろう?』と考えたときに、プレゼントとして直筆の手紙を“贈る”ことで、手紙の中にある贈り物価値を探っていくことになりました」

高橋「『手紙っていいよね』という賛意を獲得しようというのが2022年度のテーマでした」

貝田「通年で施策を打っていくなか、まず母の日で、ある漫才の番組でお母さんとのエピソードが話題になったタレントさんを起用しました。次いで夏にも何か施策を打ちたいとなり、暑中見舞いと残暑見舞いを総括して『夏のお手紙キャンペーン』としました。夏に手紙を贈るなら誰が一番いいのかを考えたときに、出てきたのが斎藤佑樹さんの名前でした」

高橋「他にもいろいろな名前は出たんですけど、夏といえば“甲子園”、甲子園といえば斎藤佑樹さんはやっぱり印象が強いよね、という話になって」

貝田「斎藤佑樹さんは良いときも苦しいときも経験されてきている方なので、そういう人が書く手紙は、より深い心情が込められていて読みたくなるのではないかと思ったのがきっかけです。会社も設立されて間もなかったので、一歩を踏み出す勇気みたいなものも手紙に乗せられるのではと。球児にとっては、悩んで苦労した人の手紙のほうがより伝わりやすいんじゃないか、というクリエイティブチームの判断でした」

高橋「クリエイティブチームなしではたどり着けなかったですよね。実は斎藤佑樹さんは、実在するある球児に向けて手紙を書いているんです。手紙は基本、1対1のコミュニケーションツールなので。コピーライターの野澤幸司さんが斎藤さんと言葉を交わし、1人の球児への思いが世の中全体に広がっていくようなものにしてくれました」

貝田「僕らBP職がつくるのは、『いま世の中で注目されているから、これならクライアントを通じて世の中の人が共感しやすいのではないか』という、大きな進むべき道筋。クリエイティブチームはその道筋を踏まえて、本当に世の中が求めているものや、甲子園というタイミングで注目されるべきものなど、一個深い階層で答えを出してくれます。」

高橋「結果的にネットニュースで話題になって、クライアントにも喜んでいただいて、うれしかったです。達成感がありました」

貝田「クライアントから『あの施策良かったね』『このチームがいてくれて本当に良かった』という言葉をいただくと本当にうれしいです。本音を言うと、施策の実現に向けてチームがまとまっていく過程にも、喜びを感じるポイントがいくつもありました」

西「僕も、ローンチしたときの達成感はもちろんありますが、社内外の関係各所とチーム感みたいなものが徐々に強まっていく過程がうれしかったですね」

施策を連携させて大きな効果を生み出していく

さまざまな施策を連携し、最大限の効果を生むためには、BP職だけではなくクリエイティブチームの力が欠かせない。

貝田「『夏のお手紙キャンペーン』に関しては、裏側の調整がものすごく大変でした。クライアントはもちろんですが、事務所や外部組織の意向を縫い合わせていく作業が、一番難易度が高かったかもしれないですね。実はスケジュールも余裕はなかったので……」

西「『成人の日のお手紙キャンペーン』のときも、制作スケジュールはかなり厳しかったですよね。施策の認知を最大化させるためには、どうやったら一番効率的に広がるのかを組み立てながら、撮影の準備も進めていきました」

貝田「部署にはメディアチームがいるんですけど、僕らのチームはクリエイティブだけではなく、施策の組み合わせやプロジェクト全体のことを考えて提案しないとダメなんです。大きなプロジェクトになればなるほど専門役が生まれやすいと思うんですけど、僕らはデジタル出稿の予算からPRの内容も決めますし、それを認知拡散する施策も決めます。ただWEB動画をつくって世の中に発信するのではなくて、世の中に届けるために話題化する方法を生み出すこともチームのミッションです」

高橋「とはいえ、一筋縄にはいかないこともたくさんありますね」

貝田「特に、企画の鋭さみたいなところはクリエイティブチームに委ねています。ただ、『クリエイティブにはこういうことは言わないでおこう』という風土はなく、透明度の高いやりとりができているのが、このチームの強みだと思いますね。その代わり、クリエイティブチームと打ち合わせをするときは、ゼロベースでは行かないこと、入社2年目だろうと6年目だろうと、それぞれが絶対に、案とその資料を持っていくようにしています」

西「僕は、『夏のお手紙キャンペーン』後にこのチームに入ったのでまだ半年くらいなんですけど、クリエイティブチームのみなさんは、入社2年目の僕に対しても対等の目線で意見を聞いてくれます」

高橋「みなさんすごくいい人たちだよね」

西「本当に。企画が最終的に決まっていくのはやはりクリエイティブチームの判断によるところが大きいんですけど、そこでも“BP職として”ではなく、同じ企画を担当しているチームの一員としての意見を求めてくれてありがたいです」

同じ目標を持つチームの
メンバーは
まるで「兄弟」

高橋「自分は異業種からのキャリア採用で最年長なので特に感じますが、本当に若いチームですよね。若い人に任せられている領域が大きいので、それだけやりがいがあると思いますし、若い人がグイグイ引っ張ってくれているのは、チームとしてもいいなと思います」

貝田「年齢の隔たりはあまりないですよね。和気あいあいと、雑談ばかり」

西「この“手紙チーム”でいうと、貝田さんに対してはお兄ちゃんのような距離感で言いたい放題させてもらっています。先輩方の懐にヌルっと入っていけるのは自分の強みでもあるので(笑)」

貝田「確かにね(笑)」

西「貝田さんは自分が考えたことを自由にやらせてくれますし、それがズレているときはちゃんと意見をすり合わせたうえで軌道修正をしてくれます。BP職だけをとっても、プロジェクト全体のチームをとっても、自分にはとてもありがたい環境だと思います」

貝田「あざっす(笑)」

高橋「たぶんこの会社では、壁をつくったりせずに、何にでも興味を持ってチャレンジする人や、コミュニケーションをとることを厭わない人が合っているのかなと思います。そういう人と一緒に働いていると楽しく仕事ができますし、一緒に成果も出せたらいいですよね」

西「僕は最近、弟(後輩)ができたので、接し方を勉強中です(笑)。理想は、先輩後輩関係なく楽しくやれる空間をつくりつつ、お互いに自分の仕事を成立させていくこと。そうすることで、仕事への士気も効率も上がっていく気がします」

貝田「そうだね。僕は、会話の内容を自分事化して『自分ならどうしたいだろう?』と想像できる、責任感のある人がいると『負けてられないな』とやる気が出ます」

西「大きな目標としては、大前提としてクライアントの課題や意向を大事にしつつ、どうやったら施策を効果的に世の中に広げられるのかを、これからもクリエイティブチームと一緒に考えていきたいです」

貝田「施策の効果を最大化するという課題とルールのなかで、『手紙っていいよね』と共感してもらうだけではなく、『書きたくなる』『出したくなる』というところまでつなげていきたい。荷物チームとの間に壁があるわけではないので、何か共通点を見つけて、一緒にチャレンジしていきたいですね、高橋さん!(笑)」

高橋「頑張りましょう!」

※出演者の所属、職種、その他の全ての情報は本記事掲載開始日時点のものであり、現在の情報とは異なる場合がございます。

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