interview 1
どんな話も受け止めてくれる関係性が、心強い
現在、博報堂デジタルイニシアティブ(以下、HDI)に出向中とのことですが、HDIの概要とおふたりの仕事について教えてください。
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秦
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鈴木
2023年からグループ企業横断の“留学制度”ができて、博報堂のビジネスデザイン局(以下、BD局)に配属された新人の中の10人ほどが、 期間限定でDACへ出向することになったんですよね。この制度がなかったら、秦さんがトレーナーとしてついてくれることはなかったです。配属されたBD局を数日で離れることになったのですが、出向先でもBD局案件のデジタル担当として働いています。
いまは、クライアントの、デジタル広告に関する提案から配信まですべてのご相談に乗り、課題解決を進めています。最近は、あるクライアントから「新たな媒体の提案をしてほしい」というお話をいただいて、媒体提案の仕事に力を入れているところです。
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秦
僕は、組織変更で新たなクライアントを担当することになり、トレーナーと言いつつ彼と業務上の関わりが薄くなってしまいました。なので、定例的な1on1は2週に1度のペースで実施して、それ以外でも都度コミュニケーションをとっています。仕事内容は近しいし、「近くの話せる兄ちゃん」くらいの感覚で一緒に歩んでいこうと。 -
鈴木
何かあればすぐに話せるので心強いです。ちなみに、最初に会ったときどんな印象でした、僕? -
秦
「ガッツって呼んでください!」って自己紹介にはびっくりした(笑)。人柄の良さもあるけど、いち早く認知してもらうための行動でもあるんだろうなと思った。実際に話すと、何でも吸収しようとする意欲を感じられたね。 -
鈴木
秦さんの印象は「イケメンやな!」です(笑)。出向後、秦さんとはじめて会った日、お昼を一緒に食べた後も「ちょっと話すか」ってカフェで時間つくってくれたんです。「正直、留学どう思うよ」から本音トークが始まり、初日からこんな真摯に向き合ってくれるんだと驚きがありました。 -
秦
僕のトレーナーも、初日から仕事を早めに切り上げて自分の話を聞いてくれて。配属初日から社内で何でも話せる存在ができたのはほんとに心強かったから、自分もそういう存在になりたかった。実は、ガッツの実務を見ているトレーナーはまた別にいるので、僕はガッツを“心の面”でサポートできるトレーナーでありたいし、博報堂/博報堂DYメディアパートナーズらしい視点やフィロソフィーを伝えられたらと思っています。 -
鈴木
いままでに一度だけ仕事に関する弱音を、秦さんに打ち明けたことがあって……。そういった話をしても、絶対に受け止めてもらえる信頼感があり、ほんとにありがたいです!
interview 2
考え抜いて人の力も借りて、自分だからできる仕事を
トレーナー×トレーニーの関係で、何か印象的なエピソードがあればお聞かせください。
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鈴木
業務で一緒にならない分、秦さんが「一緒にやってみないか」と、声をかけてくれた勉強会プロジェクトは印象に残ってます。勉強会での資料作成などイチから自由にやらせてもらえて、すごくやりがいを感じたプロジェクトでした。 -
秦
「データクリーンルーム」の勉強会ね。これはプロジェクトマネジメントの経験になるなと思って、プロジェクトの構成要素出しは手伝って、あとはガッツに任せてみようと。任せるにあたって、思考すべきところは徹底的に考えさせることを大事にしたかな。
例えば、クライアントは何を知りたいのか、資料をどんな風に見て何を思うだろうか、伝えたいことを表すためにどんな情報が必要なのか。本質がどこにあるのかをじっくり考えるよう仕向けたつもり。
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鈴木
たしかに、すごく考えて動いていたかも。それまでは、何気なく秦さんに質問しちゃってたけど、「逆に、どうしたらいいと思う?」って問いかけられて、思考が足りないと意識させられました。 -
秦
プロジェクトを進めるにあたって、考えてもわからないことを、専門的な知識や経験のある同期に教わりに行ったり、社内に散らばった資料をかき集めて体系的にまとめたりと、指示していないことまでやってくれてすごいなと思った。同期や先輩の力を自ら借りて勉強会を成功させたガッツは、センスがあると思う。 -
鈴木
あざっす!うちの会社は、いらないプライドを持っている人が少ない気がしていて。肩書きなど関係なく、必要だと思ったら声をかけてくれます。実際、勉強会の話を知った別部署の管理職の方が、「ガッツ、データクリーンルーム詳しいんだろ?競合プレゼンに向けて情報集めてきてよ」と、1年目の僕を頼ってくれたこともありました。
あと、秦さんはもちろん、楽しそうに働いている人も多い。周囲を巻き込みながら、自分だからできる仕事で価値を出す秦さんの姿を見ていると、数年後、自分もそういった仕事の楽しさを体験したいし、頑張ろうと思えます。
interview 3
「面白い」を尊重し合える会社
なぜ広告会社に入社しようと思ったのですか?
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鈴木
僕は元々テレビ局と広告会社を受けていて、テレビ局は1つ内定をもらっていました。本当にざっくり言うと「面白いことしたい」と思って就活していたので、博報堂/博報堂D Yメディアパートナーズでのインターンで関わった社員や、同期が面白かったことが大きい気がします。 -
秦
僕は当時第一志望の総合商社の方にOB訪問をしていたところ、ある社員の方から「『人の心を動かして、考え方を変えて、常識を広げていきたい』っていう君の考えを聞いてると、広告業界を視野に入れてもいい気がする」と助言をいただいて。
たしかに、 キャッチコピーなどのクリエイティブを加えると、人の心や考え方が転換され、 商品の本質的な価値や新しい価値が提供できる。思考が価値を生み、人の暮らしが豊かになる……広告もありか! と突然思って、博報堂/博報堂DYメディアパートナーズの方にもOB訪問をしました。
そしたら、自分のアイデアを面白がってくれて、いつのまにか「このアイデアをもっと面白くするには」と、一緒に議論してたんだよね。この人たちと仕事できたら楽しいだろうなと感じたのは覚えてる。
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鈴木
相手の意見を一度受け止めて面白がるというのは、博報堂/博報堂DYメディアパートナーズらしさなのかなと思います。僕もインターンで初めて「Yes, and…」の考えと出会い、面白いと思いました。最初は「Noを言うべき場面もあるでしょ」と懐疑的だったんですが、やってみると面白い考えが出てくるし、意見も言いやすかったですね。
interview 4
何者にでもなれるきみへ
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秦
就活中は、「目指す会社はここ」みたいなゴール思考になりがちですが、入社できてもできなくても、一生懸命取り組んだ過程がその人を形づくる大事なピースになると思っています。プロジェクトにゴールは必要だけど、人生のゴールって変わって当たり前だし、解像度が低いこともよくある。自分が決めたゴールにとらわれすぎず、「自分を形づくる経験だったら、どんなものがいいだろう」と考えて、楽しみながら取り組めばいいんじゃないかなと思います。 -
鈴木
僕は比較的ありきたりな学生生活を送っていたので「自分は何者でもない」と悩んでいました。でも、何かに打ち込んでいたり、好きなことやこだわりを持っていたりするだけで、すでに何者かではあるんじゃないかと思います。博報堂/博報堂DYメディアパートナーズはもちろん、広告業界は、どんなに小さなこだわりでも拾い上げて面白がってくれた。ぜひ、自分と向き合って「自分なりのこだわり」を見つけてほしいです。
※社員の所属、職種、その他の全ての情報は本記事掲載開始日時点のものであり、現在の情報とは異なる場合がございます。
HDIはシンプルに言うと、デジタル領域のプロフェッショナルとして、クライアントのデジタル広告出稿に関する業務を推進する組織です。デジタル広告がマーケティングに欠かせないいま、クライアントの前にも出てメディアDX(デジタルトランスフォーメーション)のプロデュースを行っています。
僕は2019年に博報堂DYメディアパートナーズに入社し、ガッツ(鈴木のあだ名)は2023年に博報堂に入社しています。ふたりともデジタル・アドバタイジング・コンソーシアム(以下、DAC)へ出向となり、DAC内の組織であるHDIで一緒に働くことになりました。