interview 1
メディアプロデュース職の魅力、それは多様性
おふたりの仕事について教えてください
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山口
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細江
僕の所属は新聞・雑誌広告を扱う部署で、文字通り新聞社と出版社を担当しています。そして、僕らメディアプロデュース職は、クライアントを受け持つビジネスプロデュース職(以下、BP職)を通じて広告主の悩みや課題を聞き、新聞社や出版社のアセットをフル活用して解決策を提案する仕事になります。 -
山口
ただ、EC担当だからって、ECサイトだけにしか関わらないこともないし、細江にしたって新聞や雑誌本紙の広告にしか関わらないというわけじゃないんだよね。 -
細江
そうそう。実際、新聞社や出版社が運営するデジタルメディアもたくさんあるし、スマホアプリだってある。各地の新聞社と連携して地元団体に働きかけ、ビジネスイベントを仕掛けたりすることだってあるからね。 -
山口
僕はECサイト担当だけど、クライアントが蓄積している購買データをもとに、例えばSNS関連の広告枠を使って消費者をECサイトに誘導することもあるから、領域に閉じずにさまざまに仕掛けて拡がりをつくっていく、その点は細江と同じですね。 -
細江
この職種の面白みは、担当する媒体を起点にさまざまなアイデアや人脈を駆使して広告主の要望を満たしたり、課題を解決できたりするってこと。しかもそのやり方は個人に託されているから、ある意味自由自在にできるんだよね。
メディアプロデュース職って、社内ではよく「個人商店」って言われることもあるけど本当にそうで、僕と直さんでも動き方はまったく違うし、他の人とも全然違う。それは向き合う媒体の特性もさることながら、個人の裁量が大きいからなんだよね。
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山口
同じ部署でさえ、自分とまったく同じ仕事をしている人はいないぐらいだからね。メディアへの寄り添い方はもちろん、広告主に提供する価値の生み出し方も人それぞれ。入社して8年経つけど、改めてクリエイティブ職と同じくらい創造性が問われる仕事なんだなって思うよ。 -
細江
同じメディアプロデュース職同士でも、こうしてたまに会って話すと「えー、そんな仕事してんだ!」ってなることも多いよね。 -
山口
そうだね。だからたいてい「最近何してんの?」ってとこから会話が始まるけど、それって単なる挨拶ってわけでもなくて、いま抱えている案件のヒントにならないかって思う下心もあるじゃない? -
細江
だね。実際「ECを絡めた企画を一緒にやろうよ」みたいなことは普通にあるし、「そんなに面白いことをしているなら自分も頑張んなきゃ」って刺激にもなる。会社の信頼や資産だけでなく、個人的なつながりを使って自分の意志で仕事を面白くできるっていうのはメディアプロデュース職のいいところだと思うね。
interview 2
広告で課題解決をプロデュースする楽しさ
博報堂DYメディアパートナーズの「パートナー」について、おふたりなりに、どんな意味を感じて仕事をしていらっしゃいますか?
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細江
そもそも広告会社の成り立ちは「広告取次業」といって、「媒体社の広告枠をセールスする販売代理店」としてメディアに寄り添う立場がメインだったんだよね。そういう意味では博報堂DYメディアパートナーズには、創業の精神が脈々と受け継がれているんじゃないかって思うんだ。 -
山口
メディアのパートナーだから、もちろん担当している媒体に寄り添い、どう価値を向上させていけるかを考えている。それに、媒体に寄り添っているからこそできるいい提案があるし、どんな仕掛けでプロデュースしていくかが腕の見せどころだともいえるかな。 -
細江
そうだね。仕事柄、博報堂のBP職と媒体社の間に入っていると、「自分の立ち位置」について悩むこともあるんだけど、その時には、まず「メディアのパートナーだからこそできる提案は何だろうか」と考えるようにしているね。
では、職種にある「メディア」を「プロデュース」するとはどういうことなのでしょうか?
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細江
OB訪問のときに聞かれて、一番説明が難しいやつだ(笑)。 -
山口
「広告メディアを使ってお客さまの課題解決をプロデュースする」っていうのが実態に近いかな。 -
細江
定番や定石はあっても、このやり方しかありませんってものは存在しないから、「広告メディアを使ってお客さまの解決策をプロデュースする」っていう説明はしっくりくるね。 -
山口
だよね。とはいえ広告予算は限られているので「なぜこの企画を実現すべきか」を広告主にも媒体社に対しても説明しなきゃいけないから、思いついたアイデアを実現するのは簡単ではないけど、簡単じゃないからこそ実現できたときの達成感が大きいし、プロデュースし甲斐があるんだと思います。
メディアプロデュース職ならではのやりがいを教えてください
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山口
就活生の皆さんも、きっと口コミやレビューを見て商品を買うことって増えているんじゃないですか? 商取引に占める電子商取引の割合を「EC化率」っていうんですけど、実際このEC化率って右肩上がりで、広告媒体としてのECサイトの価値は年々高まっています。そんな伸び盛りの媒体に携われるのは、それ自体が僕にとっては大きな魅力です。 -
細江
新聞や雑誌の広告市場は、右肩上がりには見られないかもしれないけど、昔ながらの王道な使い方が、実はクライアント課題の解決にピッタリということもあるんだよね。
例えば、若い世代の担当者に「もしクライアントの注力エリアが決まっているなら、各地に根づいている地方紙を活用してみてはどうか。」と提案すると「元祖エリアマーケティングですね」って言われたことがあって。「たしかに!」と思ったね(笑)。
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山口
まさに温故知新だ。 -
細江
新聞広告の持つ力は不変だと、改めて誇らしく感じたよね。とはいえ、いまは「この枠に掲載したいです」「わかりました。いくらです」みたいな受け身だけでは仕事にならない時代。オーソドックスな手法と新しい手法を組み合わせて、手を変え品を変えながら提案に知恵を絞るのは、厳しい時代だからこそできる面白さでもあるんじゃないかなと。
実際、新聞社や出版社には、購読者の属性や記事の閲覧傾向のデータが蓄積されているし、キャラクターやテキスト、写真などの知的財産に加え、永年培ってきた信頼感やコンテンツ制作力という、ほかのメディアにはない資産がある。それらを使って何ができるかを考えるのは楽しいし、そこにもメディアプロデュース職が力を発揮できる余地があると思ってます。
interview 3
学生時代の経験や感情が、いまの原点
なぜ広告会社に入社しようと思ったのですか?
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細江
大学時代はミスコンの実行委員として、主に企画や演出を担当していました。女子アナ志望の出場者のために、ニュース原稿風の早口言葉を書いて本番で読んでもらったらそれが評判になって。本人も大喜びで、「準優勝できたのは細江さんのおかげです」と言われたことがとても嬉しかった。目の前の人の課題を解決するだけでなく、世の中の人も喜んでくれる仕事をしたいなって。そのときから広告会社を志望するようになったんだよね。だって、広告ってお金を出す広告主だけでなく、媒体社や生活者にも喜んでもらってはじめて成り立つものじゃない? -
山口
そうだね。僕も人を喜ばせたいから広告を選んだので、その点では細江と一緒ですね。学生時代はフットサルにしろ、バイトにしろ、みんなと一緒に楽しむのが大好きで、どうしたらその輪を広げられるか考えることがよくあった。広告主の気持ちや考えを世の中に伝える広告の世界に興味を持ったのは、自然の流れだったような気がします。 -
細江
とはいえ、正直、最初のうちは博報堂と博報堂DYメディアパートナーズの違いがいまひとつピンときてなかったんだよね。でも、インターンをするなかでおぼろげながら、メディアをプロデュースする面白さを垣間見ることができたので、博報堂DYメディアパートナーズに内定をもらった時点で入社への迷いはなかった。8年働いてみてその判断に間違いはなかったって改めて思います。 -
山口
僕はインターンこそ経験していないけど、選考の過程で、人事にマーケティングや戦略に関心があるのを見抜かれたんだと思う。細江と同じように、就活当初は両社の違いがわかっていなかったけれど、広告主の思いを汲み、媒体社さんと向き合うのが性に合っていると感じるので、結果として博報堂DYメディアパートナーズに入ってよかったなって思ってます。
interview 4
何者にでもなれるきみへ
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細江
自分が何者かなんてすぐにわかるものじゃないし、そういう僕だっていまでも見失いそうになるときがあります。でも、年を重ねても変わらない部分って誰にでもあるじゃないですか。それを大事に育てていけば、どんな自分にもなれるんじゃないかって思います。試行錯誤するなかで、はじめて見つかるものだと思うから、就活生の皆さんにも、たくさん迷って悩んでほしいですね。悩み抜いた先で見つけた「あなた」と、いつか一緒にお仕事できる日を楽しみに待っています。 -
山口
自分とまったく同じ人はどこにもいないってことを前提に、自信をもって自分をさらけ出せば、その人にしか出せない強みや特長が見えてくるんじゃないかって思います。それが自分は何者かを理解するってことにつながるんじゃないですかね。
だからやりたいことや好きなことは隠さず、どんどん手を挙げ、声に出して伝えるべきだと思います。そうしているうちに「この仕事はアイツにピッタリだ。話をもっていってみようか」という人がきっと出てくるでしょうし、そのなかで自分は何者かってこともわかってくるはずです。「私はこういう人間です」って言えるようになるためにも、積極的に自分の旗を立ててほしいなって思います。
※社員の所属、職種、その他の全ての情報は本記事掲載開始日時点のものであり、現在の情報とは異なる場合がございます。
僕はECメディアを担当する部署に所属していて、その中でも大手ECモールを担当しています。ECモールには、広告を出稿する「広告主」としての側面と、広告を掲載する「媒体」としての側面があって、僕らの部署が担当しているのは、広告媒体としてのECモールです。
ECサイトを訪れると、商品のバナー広告や検索連動広告を目にしますよね。僕らはそうした広告枠を使って、ECサイト上で商品を売りたいお客さまや、消費者の認知を得たいお客さまのために、サービス提供する仕事をしています。