-
自己紹介/担当領域
みなさん、こんにちは。2017年入社、ストラテジックプラニング職(以下、STP職)の渡辺雄太です。物心ついたころから“レシピ通り”にするのが嫌いで、家庭科の調理実習ではレシピにはない調味料を入れてしまう、理科の実験では薬品を無駄に混ぜすぎてしまう、数学では公式を覚えずに自分流でやろうとして時間がかかる、部活では監督が決めた作戦通り動けずスタメンから外される、と失敗だらけの学生生活を送ってきました。
でも、レシピから外れた先にたまに成功することもあって、たまにみんなよりおいしい料理ができたり、たまに数学の早く解ける別解を見つけられたり、たまに学園祭で最高賞を獲ったり。その時の気持ち良さが忘れられなくて、気づいたら日本で一番“レシピから外れる”ことができるこの会社に入っていました。
入社から8年、STP職としていろいろなオリジナルレシピを考えてきました。商品をもっと売るためにはどう変えたらいいのか? 企業の採用を増やすにはどんなことをもっとすればいいのか? 新商品はどんなものがいい? この番組の視聴率はどうすれば上がる? など。8年で全く同じ課題なんて1つもなくて、クライアントのため“オリジナルレシピ開発”の日々を送っています。
-
仕事で大事にしていること
必死にジタバタして「自分なり」の考えを導く
「自分なり」の幅をいかにつくれるか? を大事にしています。
よくOB訪問を受けたときに聞かれる質問があります。それは「クライアントにもマーケ職がいるのに、博報堂のSTP職は必要なのか?」という質問で、いつも「鋭い質問だね」と返します。まさにそこが仕事の難しいところで、いつもご一緒させていただいているクライアントにも多くの場合、戦略を考える担当者の方がいて、そしてその方は確実に自分よりもその企業・商品・サービスに詳しいわけです。
綺麗に回答するなら「広告コミュニケーションの知識や、他業界まで横断したプラニングの経験を武器に価値を発揮する」ということなのでしょうが、実態はカッコ悪いかもしれないですが、「とにかく必死にジタバタして、いっぱい調べて、いろいろな人の話を聞いて生活者について考え抜くこと」これに尽きます。
当たり前の結論では価値がなく、いかに他の人が考えつかないところまで考えられるか、レシピから外れたところの考えまで至れるか、それが自分の仕事だと思って日々取り組んでいます。
-
仕事で苦しかったこと(失敗・挫折談)
アイデアが採用されず、先が見えない日々
私が一番苦しかった経験は、社会人2年目、STP職としてトレーニング期間を終えて独り立ちしてからの1年間です。それまではトレーナーの先輩の下、先輩から言われたことのなかで考えていましたが、独り立ちしてからは自分でイチから考えて価値発揮をしなくてはいけない立場になりました。
それまでは先輩に言われた仕事をこなしているだけで一定評価されていましたが、2年目で独り立ちをするとなかなか自分の考えたアイデアが、最終提案書にほとんど使われない、チーム内であまり評価されないことが続き、頭を抱えました。周りの先輩からも「どこを考えたのか?」と常に聞かれて、「全部考えてるわ!」なんて心の中で思いながらふてくされていました。
そんななかで乗り越えられたきっかけは、ある日、考えが煮詰まってしまって、仕方なくまとまりがないままに持ち込んだ短いメモがチームで評価されたことでした。ボリュームたくさんでキレイにまとめることよりも、量は少なくても自分なりに考え抜いた他の人が考えついていない視点、つまりはレシピ通りの外側を見つけること、ここに価値があるんだと気づけた瞬間でした。
-
やりがいを感じる瞬間
プロジェクトをやり遂げた先にある「打ち上げ」
本当はもっとカッコイイことを言いたいのですが……個人的に一番やりがいを感じるのは、大きな案件を乗り越えたあとの“打ち上げ”だと思います。
博報堂ではチームで動くことが多くあります。特に、大きなプロジェクトでは、社内だけでなく、媒体社、クライアントの担当者の方まで全員でワンチームとして取り組みます。そして、プロジェクトがうまくいくとみんなで打ち上げに行くことが多いのですが、そこでやりがいを感じます。
広告の仕事と聞くと、みんなで楽しいアイデアを出し合ってワイワイ仕事をしているイメージがあるかもしれないですが、仕事に熱い人の集まりなので、やはり、時には厳しい意見を受けたり、ピリピリとした空気になることもあります。なかなかうまくいかないこともあり、そうした苦しい瞬間をいくつも乗り越え、プロジェクトがうまくいった先にあるのが楽しい打ち上げです。
チームメンバーと肩を組んで歌って、お酒を片手に、「一緒に仕事ができて良かった!」「あの時は苦しかったけれど一緒に走りきれた!」「また一緒にいい仕事をつくろう!」と振り返っている瞬間が、私が一番この仕事をやってきて良かったと思う瞬間かもしれません。
-
博報堂での一番の思い出
他社と共同で挑んだ大規模プレゼン
入社8年目、媒体社と博報堂との共催イベントで、およそ1000人の方が視聴する場でプレゼンをしたことが一番の思い出です。いつも仕事でご一緒している媒体社の社員の方と2人で、自分たちが取り組んでいる新しいプラニング手法について、対談形式でプレゼンをしました。数カ月かけてプレゼンの内容を練り、直前1週間は毎晩2人でプレゼン練習をして、まるで高校の文化祭を思い出すような熱を持った日々でした。
余談ですが、打ち上げで行った、恵比寿のラム鍋屋も最高でした。
-
ハマっていること
サウナ
昨年の夏は、昔お世話になった元博報堂の先輩で、今は退社されて夫婦で山荘を営まれている方の東北のお宿に、博報堂の先輩方とサプライズ訪問しました。その宿は、サウナ雑誌でも特集されているほどサウナが最高な宿で、“高温のロウリュ×地下水のよく冷えた水風呂×大草原で整い×サウナシュラン選出のおいしい手料理”を堪能して、すっかりサウナが趣味になってしまいました。
博報堂/博報堂DYメディアパートナーズは今働いている方が非常に魅力的であることはもちろん、卒業された後も各方面で精力的に活躍されている方が多く、そうしたつながりも財産なのだと、この歳になると感じます。
何者遍歴

子どもの頃
将来の夢は「料理人」!得意料理は出し巻で、祖母と料理をつくるのが好きな子どもでした。 今考えると当時からレシピから外れることが好きだった?
高校生
文化祭、学園祭、体育祭……とにかく“祭”とつくものが好き!
大学1年生
ミーハーに「人生一度は東京に行きたい!」と思って、大学受験して上京。
大学4年生
春休みの単身インド旅行をきっかけに、広告の仕事が自分に向いているのでは?と悟る。

入社1年目
STP職に配属。配属2週間でクライアント提案を任され、滝汗をかく。厳しい先輩の下で、緊張感のある日々。
入社4年目
部署異動! ようやく自分が仕事で何をしたいのか? が分かってきたような……?
現在
どれだけできることが増えても、その先を行く先輩の背中がある。まだまだ何者なのかを探す日々。
※社員の所属、職種、その他の全ての情報は本記事掲載開始日時点のものであり、現在の情報とは異なる場合がございます。