Member
-
ビジネスプロデュース職
岡田 港
ビジネスプロデューサー
2014年キャリア入社(2011年入社扱い)
-
ビジネスプロデュース職
野本 活輝
ビジネスプラナー
2022年キャリア入社(2015年入社扱い)
-
ビジネスプロデュース職
岸本 麻椰
ビジネスプラナー
2021年入社
-
クリエイティブ職
井上 佳那子
アクティベーションプラナー
2020年キャリア入社(2007年入社扱い)
Interview 1
“ケンカ”できる関係が
新しいアイデアを生む
「いち髪」プロジェクトのはじまりについて教えてください。
-
岡田
-
井上
このチームの打ち合わせには、戦略とクリエイティブの垣根がないですよね。ストラテジックプラニング職もビジネスプロデュース職もクリエイティブ職も一緒に話し合う。1〜2時間の打ち合わせを何回かやるより、まとめて5時間くらいの打ち合わせで一気に決めるスタイルです。CMコンテから商品の価格、長期的なブランドコミュニケーション戦略まで、全員で話し合います。元々博報堂は打ち合わせ文化がありますしね。
-
岡田
打ち合わせには、クラシエさんの宣伝部だけでなく開発や販売の方にも来てもらっています。情報を全員がフラットに持っている状態が、新しいアイデアを生むために大切な土壌だと思っているからです。
-
野本
僕はクラシエさんのオフィスのカフェで仕事をすることがあります。クラシエさんのプロジェクトメンバーが通れば、お声がけして話すことも。対面でお互いの表情や温度感を伝え合いながら、小さいところから信頼関係を構築しているんです。もちろん、効率化が必要なところはリモートもうまく活用しています。
-
岡田
なんなら僕は一緒に旅行したことがあります(笑)。クライアント一人ひとりと目線を合わせることで、打ち合わせの場でもきちんと意見を伝えられるようになるんです。仲間同士の“ケンカ”がより良いアイデアを生む。「ワンチーム」が博報堂内部から、クラシエさんにも広がっていったんです。
Interview 2
トラブルのち、ミラクル
前代未聞の大撮影
「いち髪」のCM制作でのエピソードをお聞かせください。
-
岡田
カメラが動くタイムラプスというのは、未知の撮影方法でした。まずは1年間撮影できる場所を探さなければいけません。全国4カ所のロケハンを経て、山形県最上郡最上町に決まりました。CMの核となる桜は移植したものです。
-
井上
大変な撮影だということはわかっていたので、メイキング映像の制作を決めました。クリエイティブにかける思いを形にすることで、CMの凄みがより伝わると考えたんです。ただ、24枚の静止画から1秒の映像をつくる手法は、実際やってみるとやはり途方もない道のりで。たった4秒の動画をつくるのに、25日間かかったんです。
-
岡田
自然相手の撮影はある種の賭けでした。それでも、CGではなくアナログの手法で、自然の美しさを映し出すことにこだわりました。タレントの永野芽郁さんの撮影日に桜が満開でなくてはいけないので、樹木医の監修のもと土の温度を下げたり薬を投与したりして開花調整もしましたね。
-
井上
ところが、撮影2日前にまさかの雪が降ってしまったんです。桜が雪の重みでしだれて……。現地の制作チームが、映像に映る範囲すべてを人力で雪かきしなければいけませんでした。どうにか迎えた当日はなんと、驚くほど気持ちいい晴天に! 桜も満開でした!
-
岡田
すばらしいクリエイティブができましたが、僕たちは事業にコミットするなかで、売上への貢献を目指していました。結果は、CM公開後にシャンプーの売上ランキングが急上昇。初動では前年比約130%を記録しました。クリエイティブの力ももちろんですが、CM発表会などのさまざまなアクティベーション施策の結果ですね。しっかりと事業に貢献できたことが嬉しかったです。
-
野本
そして、ACC賞でもグランプリを獲得。言葉が出ないくらいの感動でした。なにより、目の前でクラシエさんの皆さんが受賞を喜んでいる姿は、見ていて本当に嬉しかったです。宣伝部長さんは結果を見てすぐ部屋を出て、会社中に「ACC賞とった!」と言い回っていましたね(笑)。
-
岸本
中には肩を震わせている方がいたり、目を潤ませている方がいたり。さらに、制作会社さんの中でもスタッフの方々が表彰されたそうで、制作チームの努力や熱意が報われたのも嬉しい瞬間でしたね。
-
岡田
SNS上でも、動画配信サービスのコメント欄でも、先日登壇したインターンシップの場でもポジティブな反応をたくさんもらえて。最上町の町長さんからは「いち髪の木」として今後も大切に管理していくとご連絡もありました。やりきって良かったなと思いました。
Interview 3
ディスカッションの原則は
「アイデアの前では平等」
いち髪チームの特徴や、担当する楽しさをお聞かせください。
-
井上
クラシエさんも博報堂チームも、柔らかい雰囲気ですね。それでも、期限や信念などブレてはいけない芯を持っているから、間違った方向へはいかないんです。
-
岸本
私は新卒入社1年目から担当したので、最初はわからないことばかりでした。でも、気になったことや疑問点を聞きやすいチームでしたね。スムーズに仕事ができるようになったのは、最初の「聞きまくる時期」を経たからだと思います。
-
岡田
麻椰は爆発的に成長した! いまではとても頼もしい存在です。クリエイティブの会議でも起用するイラストレーターの提案をしてくれて、それが採用されたこともありましたね。年齢も職種も、時にはクライアントと広告会社という垣根さえ関係なく「アイデアの前では平等」というのがこのチームの特徴です。
最後に、学生の皆さんへメッセージをお願いします。
-
岡田
博報堂/博報堂DYメディアパートナーズは“粒ぞろい”より“粒違い”を体現する会社です。素直な気持ちを大切にありのままをぶつけてくれたら、それを受け入れてくれる環境です。
-
野本
アグレッシブに動ける人と働きたいなと思います。価値観や方向性はそれぞれ違いがあると思いますが、どんなときにも積極的に自分から発信する熱意がある人に向いていると思います。それをしっかり受け止めてくれる先輩もたくさんいますから。
-
井上
博報堂/博報堂DYメディアパートナーズには、素晴らしい仕事ばかりを生み出す“神”のように見える人たちもたくさんいます。でも会ってみると、みんなそれぞれユニークさやチャーミングさを持った、ただの“人”なんです。そして彼らも知らないことがあり、それをいつも知りたいと思っているんです。この会社にはフラットにディスカッションできる風土があります。ぜひ気負わず、相手が知らないことをどんどん発信して、自分らしさを発揮してください。
-
岸本
私は元々やりたいことが見つからず悩んでいる就活生でした。そんな中、博報堂/博報堂DYメディアパートナーズの採用面接が終わったあと面接官に「この20分の面接を、どんなふうに彩りたかった?」と聞かれました。それは「日々の業務は一緒に働く人の時間を彩っていくものだ」というメッセージでした。さまざまな選択肢を前に迷っている方もいるかもしれません。いまも、これからも、皆さんが周りにいる人たちの時間を彩れる人になるよう応援しています。
「いち髪」は、誕生以来15年間ずっと他社が担当していたブランドでした。ただ実は、博報堂も「mä&më Latte」や「ディアボーテHIMAWARI」といったクラシエの他ブランドを担当していて、信頼関係を深めていました。そんな経緯もあって、競合プレゼンへ参加が可能になったのです。博報堂が選ばれた決め手は「ワンチームだったから」。職種に関わらず一丸となってサポートしたいという熱意が伝わったんだと思います。