Google Pixel(アナザースカイ)

Google Pixel(アナザースカイ)

Google

旅のリアルな感情に
プロダクトを載せる

Google Pixel が持つすぐれたAI機能や画像編集機能をいかにして世の中に伝えるか。たどり着いた答えは「旅」だった。Google アナザースカイプロジェクトは、ドキュメンタリー番組「アナザースカイ」の提供枠としてふさわしい番組だけでなく、番組中のCMも含めて Pixel と旅の相性の良さをコミュニケーションしていくプロジェクトである。

「アナザースカイ」は、毎週さまざまなゲストが人生の分岐点となった地を巡る旅番組だ。その提供枠の中で、キャストの井桁弘恵さんが Google Pixel(以下 Pixel)とともに旅をする75秒の長尺CMを放送している。単に製品の機能を説明するのではなく、Pixel を駆使しながら旅先の偶然と驚きに出会うことで井桁さんの好奇心が刺激され、旅が広がっていく瞬間をリアルに映像に収める。番組の「旅」という文脈に載せることで、視聴者の「旅っていいな」「Pixel を持って出かけたい」という気持ちを自然に引き出しているのだ。

ロケ地の選定にもこだわっている。英語圏ではなく言葉の壁がある場所をあえて選び、井桁さん本人が「本当に行きたい場所」に本当に仲のいい人と行くことで、翻訳やAI機能の価値がリアルに伝わるシチュエーションをつくり出したのだ。
旅のリアルな感情に プロダクトを載せる

灼熱の砂漠をダッシュし
SNSの「正解」を探り続けた

CMの撮影現場では臨機応変な対応が求められた。プロジェクトメンバーも出演者の井桁さんと共に撮影地であるモロッコのサハラ砂漠へ飛んだが、撮影のための時間は限られている。さまざまなハプニングに見舞われながらも、スタッフが機材とスマホを両手に持ち、井桁さんの自然な表情を逃すまいと砂漠の端から端まで汗だくで走り回った。

もちろん、テレビCMだけでなくSNSでの展開にも徹底的にこだわった。広告がスキップされやすいSNSにおいて、いかにユーザーの文脈に寄り添うか。通常投稿と広告投稿で細かく演出を分け、40パターン以上の動画を制作。編集室で一つひとつのパターンに対して見込める生活者の反応などを検証しながら、クライアントとワンチームで最適な表現を追い続けた。SNSのトレンドや視聴体験にアジャストさせるための、緻密な作業。クライアントとともに汗をかき、細部まで詰めていく日々が、このプロジェクトを支えたのである。
灼熱の砂漠をダッシュし SNSの「正解」を探り続けた

リアルな感情を切り取るために海外ロケを奔走し、SNSでの見え方まで泥臭く検証し続けた「Google Pixel」チーム。生活者に寄り添い、正解のない問いに挑むこのチームの中に「もしも自分がいたら」なんて、働く自分を想像しながら読んでみてください。

Member

ビジネスプロデュース職

稲田 勘人

ビジネスプロデューサー

2022年キャリア入社(社会人年次10年目)

稲田 勘人
クリエイティブ職

矢島 源太郎

CMプラナー(博報堂クリエイティブヴォックス出向)

2015年新卒入社(12年目)

矢島 源太郎
クリエイティブ職

奥山 雄太

クリエイティブディレクター(SIX出向)

2009年新卒入社(18年目)

奥山 雄太

Interview1

旅の感情に乗せて
プロダクトの価値を伝える

── 「アナザースカイ」との連動企画は、どのような経緯でスタートしたのでしょうか。
稲田

稲田

人気TV番組「アナザースカイ」と、僕らが担当している Google Pixel をマッチングさせていただいたのが始まりです。既存のCMをそのまま流すだけでも成立はするのですが、番組のテーマに合わせたオリジナルCMをつくった方が絶対にいいだろうと、企画が始まりました。

── Google Pixel が「旅」をテーマにしつづける理由を教えてください。
奥山

奥山

旅に便利、というのはもちろんなのですが、旅は人間の好奇心をもっとも刺激してくれる瞬間の一つで、それが Google Pixel(以下 Pixel)がとても大事にしているものだからです。翻訳から地図、写真撮影から動画撮影まで、旅を楽しむための機能が Pixel にはそろっていて、年々進化をつづけていますが、特に近年は Gemini の登場によって、自分好みの旅プランを一緒に立てたり、ニッチなローカル情報を教えてもらったりもできますから、Gemini と対話しながら、好奇心に導かれるままに旅を広げて行くことができる。そうした進化を踏まえて、今回はこれまでのCMシリーズ以上に、ガイドブックの観光地から離れて、偶然と予想外の旅を楽しんでもらうことを大切にしました。

また、このCMシリーズのユニークなところは、企画前にキャストの井桁弘恵さんとお話しさせていただくことです。井桁さん自身がとても旅好きな方なので、直近の海外旅行の話からどんな国に行ってみたいかまで、今の想いや考えをお聞きして、そこからたくさんのヒントをもらっています。ご本人のリアルな興味や好奇心を踏まえて企画やロケーション選定をすることで、旅をできるだけ楽しんでもらうことが、映像のリアリティにもつながっているのではないかと。

旅の感情に乗せて プロダクトの価値を伝える

Interview2

Gemini を活用したロケ地選定と現場の推進力

── 今回のロケ地はどのように決まったのですか?
稲田

稲田

今回はロケ地選定の新たな取り組みとして、クライアントさんと Gemini を活用したワークショップを行いました。さまざまな人格をAIに設定しながら、今、どんなロケーションやどんな旅を望んでいるかをインタビューし、たくさんの可能性と視点を検証しながら、最終的にモロッコに決定しました。
博報堂の強みである生活者発想とクライアントの想いに、テクノロジーを掛け合わせることで、新しいクリエイティブ開発のプロセスを実践できたと感じています。

ビジネスプロデュース職(以下BP職)としては、不確実性の高い海外ロケの中で、クリエイティブチームが動きやすい環境をいかに整えるかという裏方の調整に汗をかきました。想定外のことが起きる中で、予算やスケジュールをにらみながら現場を回し切るのはプレッシャーでしたが、BP職としての腕の見せ所でもありました。

矢島

矢島

モロッコでのロケは本当に大変でしたが、その分感動も大きかったです。夜の砂漠で星空の撮影を待っていたとき、Google の方と博報堂の制作チームが、みんなで横に並んで空を見上げて「まだかなー」と待つ時間があって。大自然の前でみんながひとつになって、いいものをつくろうとしているあの一体感は、最高に尊い時間でした。

AIを用いた戦略立案などの「脳に汗をかくこと」を起点に、描いた戦略を形にするまでを地続きで行う。単純に仕組みを作るだけでなく、最終的にビジュアルや言葉(コピー)という「生活者の感情を動かす具体的なカタチ」に昇華させて世の中に放つ点に、この仕事の唯一無二のクリエイティビティがあると改めて感じました。

Gemini を活用したロケ地選定と現場の推進力

Interview3

ユーザーに寄り添う
SNSのための緻密な検証

── SNSの展開でもかなり工夫をされたそうですね。
矢島

矢島

SNSは「スキップするか・しないか」のシビアな世界です。だから、SNS上のユーザーに寄り添うことに徹底的にこだわりました。たとえば、いきなりパッキングの機能紹介を始めるのではなく、「みなさんからの質問に答えます」というSNSで親しみやすいフォーマットから入るとか。音もリアリティにこだわって撮るとか。旅まわりで相性のいいフレームを徹底的に研究したので、パターンの数がすごいことになりました。

稲田

稲田

通常投稿と広告投稿で見せ方を微妙に変えているので、最終的には40パターン以上の動画を制作しました。1年を通して使える素材なので、かなりの数を細かに出し分けています。

BP職は僕含めて3人体制で、テレビ担当、SNS担当、全体サポートと分担しています。縦型、横型、スクエアとサイズ違いも含めると納品物は膨大な数になりますね。それぞれの素材がどう生活者に伝わるかを必死に考えました。

矢島

矢島

生っぽすぎるとブランドのプレミアム感が損なわれるし、従来の広告っぽくすると見てもらえない。そのバランスを Google の皆さんと「この絵文字はこっちのタイプの方が今っぽいよね」といった細かいディスカッションをしながら、検証し続けました。

── 最後に、学生の皆さんへメッセージをお願いします。
奥山

奥山

Google という企業が今何を考えているのか。芸能の世界で活躍する人が今何を考えているのか。世の中の人々が今何を考えているのか。企画を通じて、出会ったことのない価値観やまなざしに触れさせてもらい、自分の知らなかった世界が広がっていく。なかなか楽しい仕事です。

稲田

稲田

広告の仕事は、自分が経験したことやおもしろいと思ったことがすべて活きる仕事です。いろいろな場所へ行き、遊び、たくさんの経験を今のうちに蓄積しておいてください。それが将来、誰かの心を動かすアイデアにつながるはずです。

矢島

矢島

東京でAIワークショップをした数ヶ月後に、モロッコの砂漠で猛ダッシュしている。そんな、頭も体も汗をかく経験ができるのが、広告の仕事の魅力かなと思います。いろんな汗を楽しめる人、ぜひ一緒に働きましょう。

ユーザーに寄り添う SNSのための緻密な検証

仕事の流れ

プロジェクトにおける職種の相関図

相関図

Google

ビジネスプロデュース職

?

  • 稲田

    稲田

ストラテジックプラニング職

?

クリエイティブ職

?

  • 奥山

    奥山

  • 矢島

    矢島

PR職

?

メディアプロデュース職

?

コンテンツプロデュース職

?

メディアプラニング職

?

タップで拡大

1

企画提案

「旅」の文脈で Pixel を描く、番組連動の提案 。
アナザースカイの提供を機に、単なるCM出稿ではなく、番組の「旅」という文脈と Google Pixel の機能を連動させたCMを提案。内容を磨いていった。

参加メンバー

毎年進化をつづける Pixel の魅力を、どんな旅のどんなシーンで活用したら、井桁さんや世の中の人々の好奇心を掻き立てられるのか。それを起点に企画しています。

奥山

奥山

2

プラニング

井桁さんへのヒアリングに加え、Google のAI「Gemini」を活用したワークショップを実施し、ロケ地をモロッコに決定。テレビCMとSNS動画それぞれの役割を定義し、膨大なパターンの企画を練り上げた。

参加メンバー

前例のない座組みやAIを活用したプロセスなど、新しいやり方にクライアントと共に挑みました。全体をコントロールしながら、おもしろいことを実現するための道筋をつくるのがBP職の腕の見せ所です。

稲田

稲田

3

海外ロケ・撮影

少数精鋭のチームでモロッコのサハラ砂漠へ。チームでトラブルを乗り越えながら、井桁さんのリアルな感情と Pixel の機能がリンクする瞬間を撮影した。

参加メンバー

機材とスマホを抱えて砂漠をダッシュしたことは忘れられません。大変でしたが、満天の星空の下、会社の垣根を越えて全員で肩を並べて撮影を待ったあの時間は、本当に尊い経験でした。

矢島

矢島

4

編集・SNS展開

SNSでスキップされないよう、ユーザーの文脈に寄り添う演出を徹底。目的ごとに細かくつくり分けた数十本の動画を編集室で完成させ、多くの視聴者から共感を生み出した。

参加メンバー

生っぽさ(親しみやすさ)とブランドのプレミアム感のバランスをどう取るか。クライアントとフラットに意見をぶつけ合い、細部までこだわり抜いて検証を繰り返した日々が、確かな成果につながりました。

矢島

矢島

※社員の所属、職種、その他の全ての情報は本記事掲載開始日時点のものであり、現在の情報とは異なる場合がございます。

ビジネスプロデュース職

人や会社を繋ぎプロジェクトをデザインする、チームのリーダー。
社内外の最前線に立ち、クライアントの課題や社会課題を発見し、チームのリーダーとして、プロジェクトを推進・デザインする。クライアントの真の課題をパートナーとして共に見つけ出し、社内外のスペシャリストを編成したチームを作り、課題解決をリードする。仕事全体の設計やプロセス、収益管理など全てをデザインして、仕事が生まれるところから、仕事が世の中に出ていくところまで、一気通貫で推進していく。

ストラテジックプラニング職

調査や分析からマーケティング企画立案を担う戦略家。
市場調査や生活者の調査・分析を通じてクライアントのマーケティング課題を解決するための戦略を導き出すチームの頭脳。社内では「ストプラ」ないし「マーケ」とも呼ばれている。生活者の視点に立って、外側からクライアントや市場を分析することで世の中に響くコミュニケーション戦略を発見する。

クリエイティブ職

コミュニケーション領域の構想・発想・実装を担う。
クライアントの課題解決のために、生活者との様々な接点において、想いをカタチにして生活者の心を動かすアウトプットを設計する役割。クリエイティブ職の中にも、コピーライター、CMプラナー、デザイナー、アクティベーションプラナーなど領域ごとにさまざまなプロフェッショナルがいる。

PR職

社会の流れを読み、火種を作る仕掛け人。
パブリックリレーションズの観点から課題解決を行う専門職であり、情報戦略やコミュニケーション企画を設計し、実装までを担う。いつ、どんなメディアで、どんな取り上げられ方を狙うのか、世の中の反響から逆算して、情報編集をする火種作りを行う。社会のトレンドや潮流を洞察し、社会が受け取りやすい情報に変換して広げていく職種。

メディアプロデュース職

クライアントとメディアを繋ぎ、
メディア価値の最大化を狙う
プロデューサー。
広告メディア価値を高めるために媒体枠の仕入れや、媒体社との企画開発、クライアントへの営業活動支援を行う役割。メディア各社、クライアント、その他協力会社など、社内外の様々な人を巻き込み、「伝える」ためのプラットフォームであるメディア枠の仕入れを中心に、新たなメディア開発や、メディアを組み合わせる企画開発などを行う。

メディアプラニング職

調査や分析からメディア効果をデザインする
戦略家。
メディア市場の動向や、広告効果のデータなどを駆使して調査・分析を行い、広告目標やスケジュール、予算といった、様々な条件がある中で、最高効率を目指し、適切なメディアの使い方を提案する役割。また、広告メディアビジネスの次世代型モデル「AaaS(Advertising as a Service)」を駆使することで、広告効果を具体的に可視化して検証する。

コンテンツプロデュース職

コンテンツに関する企画開発・実装まで担うプロデューサー。
主にスポーツやエンターテインメントといった分野のコンテンツにおいて、企画開発からプロモート、実装に至るまでに投資計画など収益管理まで総合的にプロデュースする役割。スポーツイベントの企画・実施や、キャラクター商品の開発、映画製作などを通じて誰もが日常で触れているコンテンツを縁の下で支えている。

ビジネスディベロップメント職

クライアントを問わずビジネス機会を創出するスペシャリスト。
専門性を武器に、特定のクライアント業務ではなく、様々なクライアントに効率的かつ効果的なビジネスのプロデュースを行う職種。博報堂の新たなビジネス機会や市場を発見することで会社の新たなソリューションとなる武器や商品開発を行い、クライアントへ貢献する。

研究開発職

各領域の戦略遂行に役立つ武器を開発するイノベーター。
数ある職種の中で唯一、「研究者」の肩書を持つ職種。世の中の真実を洞察するレポートや、マーケティングをサポートする分析ツールなど、「研究者」たちが発明した武器が博報堂をリードしていく。

マネジメントプロデュース職

全社における経営戦略のプラニングと実装を行うスペシャリスト。
人事や経理財務、法務、経営企画など特定領域の専門性を駆使して博報堂の経営戦略や経営資源、業務に関する、プラニングやプロデュースを行う役割。会社全体の大きな方針を決め、その方針を実装していけるように組織を作り上げる。ちなみに、新卒採用チームもマネジメントプロデュース職です。